心身症は誤解を招く【蓄積されることで影響が体に現れる怖い病】

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ストレスが原因となる病気

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時には精神病やノイローゼと混同される心身症は、実際にはそれらの病気とは異なり、本人の心理や社会的要因の影響によって体に現われる病気です。神経症と区別がつきにくい場合がありますが、どちらも心が関与する病気で心身症はそれによって体が反応するのに対して、神経症は心にだけ症状が現われます。心身症の専門医療機関は心療内科です。大人の場合は、心療内科を受診すればよいのですが、子どもの場合は心身症と神経症の区別がつきにくいことが多く、小児科でも心理外来や心療外来などの専門外来を設けているところを受診することが望ましいでしょう。乳幼児の頃から成長するにしたがって心身症は増加し、アレルギー疾患である気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎は心身症である場合が多々あります。自家中毒や腹痛、頭痛を繰り返す場合やチックや摂食障害も思春期に増加する心身症と考えられます。思春期は心因の疾患が増加する時期で、専門医に診てもらって治療しないと成人になっても治ることはなく、引きこもりなどの社会に適応できない障害になってしまうことがあります。

ストレスが原因になって潰瘍や臓器の病変を発症するのが心身症です。その場合は、身体の治療とともに心の治療を行います。しかし心身症の特徴として、自分ではストレスが体の不調や潰瘍の原因であることがわからず、ストレスを受けているのに自分では元気でいると思っていることがあります。そのため周囲の人々もストレスを感じているとは思わず、その状況が続いて余計にその人のストレスが鬱積し、臓器に影響を及ぼすようになります。心身症になりやすい人の特徴としては、自分の内面には無関心か、自分を押し殺してでも社会的環境に適応するところにあります。また心理的、感情的な変化を言葉にすることができなかったり、喜怒哀楽が乏しく、人とのコミュニケーションにおいて形式的な対応しかできないという特徴があります。このように自分の内面や感情を表に出せない状態を「失感情言語症」といいます。心身症の特徴を理解しないで体の治療だけを続けていてもよくならず、自分で自分を情けないと責めたり、周囲も心身症の特徴を理解していないと状況は改善しません。